「海外旅行にクレジットカードを持っていくべきか悩んでいる」「たくさん種類があるけれど、どのカードが自分に合っているのか分からない」——そんな声をよく耳にします。実際、「旅行 クレジットカード おすすめ」という検索キーワードが多いように、多くの人がクレジットカード選びに迷っているのが実情です。
本記事では、旅行に強いクレジットカードを選ぶ際にチェックすべき項目を網羅しつつ、どのようなメリットや特典があるか、どうやって手数料を抑えるか、そして海外旅行保険はどう比較すれば良いのかなどを丁寧に解説します。
- 旅行にクレジットカードが必要な理由
- おすすめの旅行向けクレジットカード(年会費無料・マイル重視など)
- 海外旅行保険付きクレジットカードの選び方
- クレジットカードの手数料を抑えるコツ
あわせて、海外旅行で両替をお得にする方法 や 海外旅行で気をつけるべきトラブル対策 への内部リンクも設置していますので、より詳細を知りたい方はそれらの記事もチェックしてみてください。クレジットカードをうまく活用して、マイルやポイントをザクザク貯めるだけでなく、海外旅行保険で安心感も手に入れましょう!
旅行にクレジットカードが必要な理由
海外での現金持ち歩きリスク
海外旅行でクレジットカードが必要な大きな理由の一つが、現金の持ち歩きを減らせることです。東南アジアや欧米など旅行先を問わず、多額の現金を持ち歩くのは盗難・紛失のリスクが高まります。とくに海外ではスリや置き引き、ひったくり等の軽犯罪が日本以上に発生しやすい地域も少なくありません。
- クレジットカードを使うメリット:
- ホテルやレストラン、ショップで支払いをする際に大きい現金を取り出さずに済む。
- 紛失・盗難が起きてもカード会社に連絡すれば不正利用を防げる保険制度がある。
- 盗まれたとしてもカードを停止すれば、それ以上の被害拡大を防止できる。
一方、「バックパッカーや節約旅行をするから現金のほうがいい」という考えもあるかもしれません。しかし、東南アジアなど物価の安い国でも、近年はキャッシュレス化が進んでおり、クレジットカードで支払いが可能な店舗や施設は着実に増えています。現金が必要な場面もあるかもしれませんが、最低限の現金にとどめ、大きな金額はカード決済するのが安全です。
ホテル・航空券の予約で必要
海外旅行を計画する段階では、航空券の予約やホテル・ホステルの予約をネットで行う場合が多いですよね。その際、クレジットカードがあると以下のメリットがあります。
- オンライン予約・決済がスムーズ:
- LCCや海外のホテル予約サイトでは、クレジットカード決済が基本。
- デポジット(保証金)の支払い:
- ホテルにチェックインする際にクレジットカード情報が必要な場合が多い。現金でのデポジットは高額になるケースがあり、不便。
- ポイントやマイルが貯まる:
- クレジットカードによっては航空会社のマイルやポイントが貯まりやすく、次回旅行の費用をさらに削減できる。
これらの理由から、旅行先での決済だけでなく、事前の予約や次回の旅行に向けたマイル獲得など、複数のメリットがあることが分かります。
おすすめの旅行向けクレジットカード
クレジットカードは種類が多く、「どれが自分の旅スタイルに合うのか分からない」という声も多いです。ここでは、大きく分けて以下のタイプを紹介し、それぞれの特徴やメリットを解説します。
- 年会費無料で使えるカード
- マイルが貯まりやすいカード
年会費無料で使えるカード
「海外旅行に出るのは年に1回か2回程度。そんなに頻繁に使わないから、なるべくコストを抑えたい」という人には年会費無料カードがおすすめ。
- 楽天カード
- 特徴:
- 年会費永年無料。楽天ポイントが貯まりやすい。
- 海外旅行保険は利用付帯だが一定の補償あり。
- 楽天トラベルの利用や楽天市場での買い物でポイントアップ。
- 向いている人:
- 日常的に楽天グループのサービスを使う人。
- 旅行保険は最低限で良いという人。
- 特徴:
- エポスカード
- 特徴:
- 年会費永年無料。海外旅行保険が自動付帯(ただし補償額は高くない)。
- マルイ系列の買い物や提携店舗での優待が充実。
- 国際ブランドはVisaで海外でも使いやすい。
- 向いている人:
- 海外旅行中に緊急の医療費など最低限の補償が欲しい。
- マルイや提携店の割引特典を活用したい。
- 特徴:
- ライフカード(年会費無料)
- 特徴:
- 誕生月ポイント3倍など、独自のポイントアップサービス。
- 海外旅行保険は付帯なし(利用付帯オプション含む)かつ、マイルへの変換が弱い。
- 向いている人:
- ポイントの使い勝手を重視したいが、旅行保険は他のカードで補う。
- 特徴:
年会費無料カードは、海外旅行保険の補償額がそれほど高くないケースが多いため、別途有料の旅行保険に加入するか、他の保険付きカードと組み合わせて使うのも手です。
マイルが貯まりやすいカード
「とにかくマイルを貯めて、次のフライトを無料にしたい!」という人には、マイル特化型のカードが最適。
- ANAカード(VISA / Mastercard / JCBなど)
- 特徴:
- ANA便や提携ショップ利用でマイルが貯まりやすい。
- グレードにより年会費・サービスが変わる。ゴールド以上なら海外旅行保険も手厚い。
- 向いている人:
- ANA便やスターアライアンスをよく利用する。
- マイルをメインに貯めて無料航空券を狙いたい。
- 特徴:
- JALカード(VISA / Mastercard / JCBなど)
- 特徴:
- JAL便や提携ショップ利用でマイルが貯まりやすい。
- “ショッピングマイル・プレミアム”などオプションを付けると100円=1マイル等ハイペースに貯められる。
- 向いている人:
- JAL便やワンワールド系の航空会社を頻繁に使う。
- 年1〜2回の旅行でも、出張や日常の買い物で効率よくマイルを貯めたい。
- 特徴:
- アメックス・スカイ・トラベラー
- 特徴:
- 航空会社や旅行サイトの利用で大幅にポイントが貯まる。
- ポイントをANAやJAL、海外航空会社のマイルに移行可能。
- 向いている人:
- 様々な航空会社をフレキシブルに使いたい。
- アメックス独自の旅行保険や空港ラウンジ特典を重視する。
- 特徴:
いずれも年会費がある程度かかるケースが多い(1,000円〜数万円)ので、「年会費以上のマイルや特典を回収できるか?」を試算して選ぶと失敗が少ないです。
海外旅行保険付きクレジットカードの選び方
クレジットカードには、海外旅行保険(傷害・疾病治療費、救援者費用など)が付帯していることが多く、保険会社の個別加入が不要になるメリットがあります。ただし、補償内容や適用条件(利用付帯or自動付帯)はカードごとに違うため、比較が大切です。
補償内容を比較するポイント
- 傷害治療費用
- 海外でケガをしたときの治療費を補償。上限数百万円〜数千万円など。
- 医療費の高い国(米国等)で緊急入院すると数千万円かかる可能性があるため、できれば200〜300万円以上欲しいところ。
- 疾病治療費用
- 病気になった場合の治療費を補償。傷害補償額と異なるカードも多い。
- こちらも200万円以上あれば安心感が高い。
- 救援者費用
- 家族が現地へ駆けつける際の交通費などを補償。
- 200万円以上を目安にチェック。
- 賠償責任
- 自分が他人や他人の物に損害を与えた場合に補償される項目。1億円レベルの高額補償カードもある。
- 携行品損害
- 荷物の盗難や破損を補償。上限10万円〜30万円程度のカードが多い。
また、家族特約(家族にも保険が適用される)や飛行機遅延費用などの特典が付くカードもあるので、「自分が想定するリスク」と「カードの補償範囲」を照らし合わせるのがコツ。
利用付帯 vs 自動付帯の違い
- 利用付帯:
- 海外旅行保険が適用されるためには、「海外旅行代金(航空券やツアー費用)を当該カードで支払う」「空港までの交通費をカード決済する」などの条件が必要。
- 条件を満たさないと保険が発動しない。
- 自動付帯:
- カードを持っているだけで海外旅行保険が適用される。
- 補償額がやや低めの場合もあるが、安心感は高い。
複数枚のカードを組み合わせて、補償額を合算することも可能(利用規約による)。例えば、「Aカードは自動付帯で傷害治療200万円、Bカードは利用付帯で300万円だから、合計500万円の補償が受けられる」など。自分のカードがどういう仕組みかを理解しておくことが重要です。
クレジットカードの手数料を抑えるコツ
最後に、海外でのクレカ手数料を意識して、クレジットカード利用時にかかる手数料を最小限にするテクニックを紹介します。ここを知っておけば、数%の差が長期旅行では大きな額になることもあるので要チェックです。
海外決済時の為替手数料を節約
クレジットカードによる海外決済時には以下の費用がかかります。
- ブランド手数料(Visa/Mastercard/AMEXなど)
- 約1.0〜1.5%前後が一般的。
- カード会社の上乗せ手数料
- 約0.5〜1.3%など、カード発行会社によって異なる。
合計で1.6〜2.5%程度となる場合が多い。カードによっては海外ショッピング利用分は還元率アップの特典があるため、結果的に実質手数料が下がるケースも。カード選びの際は、この為替手数料とポイント還元率を比較するのがポイントです。
ヒント:
- 海外のATMで現地通貨を引き出す際の手数料(キャッシング)にも注意。海外旅行で両替をお得にする方法で詳しく解説中。
キャッシング枠の活用法
- 海外キャッシング
- クレジットカードのキャッシング枠を利用して現地ATMで現地通貨を引き出す方法。
- 帰国後に繰上返済すれば利息を最小限に抑えられ、為替レートがカードブランドレートなので比較的有利といわれる。
- 注意点
- キャッシングには日割りの利息がかかるため、帰国後すぐにリボ・分割ではなく一括繰上返済を手続きするのがおすすめ。
- ATM利用手数料が別途かかる場合もあるので、事前にカード会社やATM情報を確認。
まとめ
記事のポイントを振り返り
- 旅行にクレジットカードが必要な理由
- 現金を持ち歩くリスクを減らせる。
- 航空券・ホテル予約でオンライン決済が楽。
- ポイントやマイルを貯められ、次回の旅行費用を節約できる。
- おすすめの旅行向けクレジットカード
- 年会費無料カード:楽天カード、エポスカードなど → 安さ重視・保険は最低限。
- マイル重視カード:ANAカード、JALカード、アメックス・スカイ・トラベラーなど → 航空会社のマイルを効率的に貯めたい人向け。
- 海外旅行保険付きクレジットカードの選び方
- 傷害治療費用・疾病治療費用・救援者費用・賠償責任など補償金額を比較。
- 「利用付帯」と「自動付帯」の違いを理解し、複数カードの併用も検討。
- クレジットカードの手数料を抑えるコツ
- 為替手数料が安いカードや特典を活用 → カード会社によって1.6〜2.5%程度差が出る。
- キャッシング枠を活用し、帰国後すぐ繰上返済すれば利息を最小限に。
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アクション:
- 渡航先や頻度を考慮し、カードの年会費やマイル還元率を試算:国内外を頻繁に旅するならマイル系、年数回程度の旅行なら年会費無料系が無難。
- 海外旅行保険の有無や補償内容を精査:クレジットカード1枚でカバーしきれない場合は複数枚の合算や別途保険を検討。
- 旅行前にカード会社の利用条件や緊急連絡先、ATM手数料を確認:いざというときのためにシミュレーションしておくと安心。
クレジットカードは単なる決済手段だけでなく、旅をもっと快適&お得にしてくれる“パートナー”と言っても過言ではありません。自分の旅行スタイルに合ったカードを選び、マイルを貯めたり保険で安心を手に入れたりすることで、より充実した旅を送ってみてください。もしまだカードを持っていない人やカード選びに迷っている人は、本記事を参考に、ぜひ検討を開始してみましょう!