「国内旅行に行きたいけれど、宿泊費が気になる…」「予算を抑えて、できるだけたくさんの場所を巡りたい! でも快適さも大事にしたい…」こうした悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。宿泊費は旅の総費用の中でも大きな割合を占めるため、ここをうまく節約できれば、旅先でのグルメや観光、アクティビティに回せるお金が増えます。
本記事では、国内旅行において宿泊費用を節約するために、節約派の旅行者が実践できる具体的な方法を詳しく紹介します。
- 旅行シーズンごとの価格変動
- ビジネスホテル・ゲストハウス・カプセルホテル・民泊など宿泊施設の選び方
- 予約サイトやクーポン、ポイントサイトを使ったお得な予約術
- 長期滞在や地域クーポン、ふるさと納税など“裏ワザ”も含めた節約テク
- 東京・大阪/京都・沖縄など人気エリアでのおすすめ格安宿泊情報
「どんな方法なら宿泊費をもっと抑えられる?」「ゲストハウスって実際どんなところ?」「格安だけどクリーンなホテルを探すには?」などの疑問にもお答えしつつ、宿泊費削減のヒントをたっぷり詰め込みました。ぜひ次の旅行計画の参考にしてみてください。
国内旅行で宿泊費を抑える基本の考え方
宿泊費を節約するうえで大切なのは、「いつ」「どのように」予約するのかという視点です。同じホテルでも、季節や曜日、予約のタイミングによって大きく価格が変わります。ここではまず、旅行シーズンや平日・週末による価格変動のポイントを押さえておきましょう。
旅行シーズンと価格変動の関係
日本の宿泊料金は、シーズナリティ(季節ごとの需要)に大きく左右されます。たとえば、以下のような時期は価格が上昇しやすいです。
- ゴールデンウィーク(4月下旬〜5月上旬)
- 連休が続くため、国内旅行の需要が急増。特に人気観光地や温泉地、テーマパーク周辺は早期に満室になることも珍しくありません。
- お盆(8月中旬)
- 夏休みシーズンのピーク。全国的に宿泊費が高騰しやすく、家族連れでの利用が増えるためファミリー向けプランが埋まりやすいです。
- 年末年始(12月末〜1月初旬)
- 帰省や初詣などで地方都市のホテルも混雑。温泉地やスキーリゾートなどは特に価格が高く設定されがち。
これらのハイシーズンに旅行する場合は、価格上昇を見越して早期予約を心がけるのが基本です。反対に、オフシーズン(1月中旬〜2月、6月、10月など)は観光需要が落ち着くため、割安価格になることが多いです。とくに2月や6月は受験シーズンや梅雨シーズンと重なるため、観光地の稼働率が落ち、穴場的な料金になっている場合も少なくありません。
H3-2. 平日と週末で宿泊費がどのくらい変わる?
国内の宿泊施設は、平日と週末(特に土曜日)の料金差が顕著です。
- 土曜宿泊:需要が高いため最も料金が高いケースが多い。祝前日も土曜並みの料金が設定されることが一般的。
- 日曜〜木曜:平日料金が適用されることが多く、土曜日よりも数千円単位で安くなる場合も。
たとえば、ビジネスホテルで「平日は4,000円〜5,000円なのに、土曜宿泊だと7,000円〜8,000円」になるなど、大きな価格差が生じるケースがあります。もしスケジュールに余裕があるなら、平日宿泊を選ぶだけでも大幅に節約できるでしょう。
安く泊まるための宿泊施設の選び方
宿泊費を抑えたいなら、従来の旅館やリゾートホテルだけでなく、ビジネスホテル・ゲストハウス・カプセルホテル・民泊などの多彩な選択肢を検討するのがおすすめです。ここでは、それぞれの施設の特徴やメリット・デメリットを整理してみましょう。
ビジネスホテルの格安プランを狙う
ビジネスホテルは、ビジネスマン向けのシンプルな客室やサービスが基本ですが、近年は観光客向けにもリーズナブルなプランが多く提供されています。
- メリット:
- 主要駅から徒歩圏内など、アクセスが良い立地が多い。
- シンプルなサービスながら、清潔感や設備の安定度が比較的高い。
- 朝食付きプランや連泊割引などの設定が豊富。
- デメリット:
- 部屋が狭いことが多く、家族向けには不向きなケースも(ツインルームやコネクティングルームが少ない)。
- 高級感やリゾート気分はあまり期待できない。
格安プランの探し方:
- 公式サイトの期間限定セールをチェック。
- 楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトで早割・直前割を狙う。
- 日曜〜木曜の平日宿泊プランに注目すると、週末より格段に安くなる。
ゲストハウス&ホステルのメリット・デメリット
ゲストハウスやホステルは、ドミトリールーム(相部屋)や、共用キッチン・リビングを備えるのが特徴。海外のバックパッカー文化が広まり、近年は日本国内でも増えています。
- メリット:
- 1泊2,000〜3,000円程度の格安料金から泊まれるところが多い。
- 旅人同士の交流がしやすく、一人旅でも寂しくない。
- キッチンで自炊できるゲストハウスもあり、食費を抑えられる。
- デメリット:
- 相部屋の場合、プライバシーは限られる。
- バス・トイレが共同利用となるケースが多い。
- 館内がにぎやかなこともあり、静かに過ごしたい人には合わない場合がある。
選び方:
- ドミトリーが不安な場合、個室を備えたゲストハウスを選ぶ方法も。
- 女性専用ドミトリーやファミリールームを用意している施設もあり、ニーズに合わせて検索すると便利。
- 清掃や設備がしっかりしているか、口コミ評価を確認するのがおすすめ。
カプセルホテルの特徴とおすすめエリア
カプセルホテルは、“カプセル”と呼ばれるコンパクトなベッドブースが並んだ独特のスタイル。以前は男性専用が多かったイメージですが、最近は女性専用フロアやオシャレな内装を持つ施設も増えています。
- メリット:
- ビジネスホテルよりもさらに低価格(1泊2,000〜4,000円程度)で泊まれる。
- 大浴場やサウナを併設しているところも多い。
- 都市部の駅近立地に集中しているため、深夜到着や早朝出発にも便利。
- デメリット:
- カプセル内の広さは最小限で、プライバシーはカーテンやスクリーン程度。
- 大きな荷物を持ち込む場合はロッカーに預ける必要がある。
- いびきや物音が気になることもある。
おすすめエリア:
- 東京(上野、秋葉原、神田、蒲田など)
- 大阪(なんば、梅田)
- 福岡(博多)
深夜バスや夜行列車で到着後、一晩をカプセルホテルで過ごしてから朝イチで観光に出る、というパターンは節約派にとって効率的です。
民泊(Airbnb)や格安旅館の活用法
- 民泊(Airbnb等)
- 地方や観光地の民家をまるごと借りられる場合もあり、グループ旅行や家族旅行でコスパが良い。
- ただし、場所によってはホストとのやり取りやチェックイン方法に注意が必要。マンションの一室を借りる場合は防犯面や騒音問題を確認しておく。
- 格安旅館
- 地域に根付いた小さな旅館やペンションでは、素泊まりや自炊プランを提供するところもある。温泉地の外れなど、少し立地を妥協すれば安い旅館が見つかることも。
- 地元の食材を使った食事付きプランも魅力的だが、食事なしの素泊まりが一番安価になりやすい。
宿泊費を節約できる予約のコツ
宿泊費を抑えるには、「どの施設を選ぶか」に加えて「いつ・どのように予約するか」が肝心です。早期予約・直前割・クーポンの上手な使い分けができれば、かなりの割引が期待できます。
早割・直前割・クーポン活用術
- 早割:
- 宿泊日から数ヶ月前に予約すると、通常料金より10〜30%程度安くなるケースが多い。人気のビジネスホテルやリゾート系ホテルで適用されることが多い。
- デメリットとしては、キャンセル時のペナルティが通常より高く設定されている場合があるので注意。
- 直前割:
- 逆に、宿泊日の1〜2週間前、あるいは数日前に残室がある場合、ホテル側が料金を下げることがある。平日の直前割は特にお得。
- 人気施設は早期に満室になるので、直前割を狙うなら、複数候補を同時にチェックしておくか、立地や施設にあまりこだわらないことが必要。
- クーポン活用:
- 楽天トラベルやじゃらんなどでは、期間限定クーポンやポイントアップキャンペーンを頻繁に実施。例えば「1,000円OFFクーポン」「○%割引クーポン」など。
- クーポンは併用できない場合が多いが、早割プランや直前割プランにクーポンを重ねられるケースもある。大幅な節約が期待できるので、こまめに公式サイトやメールマガジンをチェックしよう。
ポイントサイト&アプリを使って更に割引
- ポイントサイト(例:ハピタス、モッピーなど)
- 旅行予約サイト(楽天トラベル、じゃらん、一休.comなど)をポイントサイト経由で利用すれば、サイト独自のポイントやキャッシュバックが上乗せされる。
- 普段からポイントサイトを使っているなら、旅行の予約分だけでもけっこうなポイントがたまる可能性が。
- 旅行予約アプリの割引クーポン
- 公式アプリからの予約でポイント還元率アップやアプリ限定クーポンが配布される場合がある。
- 特にエクスペディアやBooking.com、Agodaなどはアプリ利用者限定のセールを行うことも。
旅行予約サイトの価格比較テクニック
- 複数サイトをチェック:
- 楽天トラベル、じゃらん、一休.com、トリバゴなど、同じホテルでも掲載料金やクーポンの内容が異なる場合がある。
- 公式サイトの会員プログラムを確認:
- 大手チェーンホテルなら、公式サイトでの会員登録により直接予約でもポイントが貯まったり、会員専用プランを利用できたりする。
- 検索時の日時を工夫:
- 週末の夜や連休前など需要が高いタイミングは検索者も多く、リアルタイム在庫が動くことがある。価格変動をこまめにチェックしつつ、安くなっているタイミングを狙うのも一手。
宿泊費をさらに抑える裏ワザ
定番の予約方法だけではなく、少し視点を変えた“裏ワザ”を使うと、想像以上に出費を抑えられる場合があります。長期滞在や交通費込みの宿泊パックなど、通常のホテル予約サイト以外も検討してみましょう。
長期滞在ならウィークリーマンションも検討
- ウィークリーマンション / マンスリーマンション
- 1週間以上の滞在を計画している場合は、ホテルより割安になることが多い。
- キッチンや洗濯機が備わっている物件が大半で、自炊や洗濯ができるメリットが大きい。長期旅行の食費や洗濯代を節約できる。
- セキュリティやアメニティはホテル並みとはいかない場合が多いが、生活感を重視する人には快適。
交通費込みのお得な宿泊パックを探す
- 航空券+宿泊セットプラン
- 楽天トラベルやじゃらん、JTBなどで、航空券とホテルが一緒になったパッケージを申し込むと、単品で予約するより安くなることがある。
- 特に国内LCC路線の場合は、セットプランで大幅割引を提供していることもあるので要チェック。
- 新幹線や夜行バスとのセットプラン
- JR東日本やJR西日本の旅行商品として、新幹線往復+ホテル1泊が安価に設定されているケースがある。
- 夜行バス会社によっては、到着後すぐに提携ホテルへチェックインできるプランもあり、交通費と宿泊費のトータルコストが抑えられる。
地域クーポン&ふるさと納税を活用する
- 地域クーポン・観光キャンペーン
- 各自治体が実施する観光キャンペーン(例えば「○○割」「県民割」「ブロック割」など)では、対象地域の宿泊施設を大幅割引で利用できることがある。
- Go Toトラベルキャンペーンのような国が主導する割引事業が再開した場合も、真っ先にチェックして予約を取ると大きな節約に。
- ふるさと納税で宿泊券をゲット
- 一部の自治体では、ふるさと納税の返礼品として旅館やホテルの宿泊券を提供している。
- 実質的に納税額の自己負担分は2,000円程度で、残りは所得税・住民税から控除される形になるので、かなりお得に泊まれる可能性がある。
おすすめの格安宿泊エリア別リスト
ここでは、東京・大阪/京都・沖縄といった人気エリアで、比較的安価に泊まれる施設や地域の特徴をいくつか挙げてみます。実際の料金は時期によって変動するので、予約サイトや公式HPでこまめにチェックしてみてください。
東京で安く泊まれるホテル&ホステル
- 上野・浅草エリア
- カプセルホテル:外国人観光客向けの新しいカプセルホテルが増え、1泊2,000〜3,000円程度から。
- ゲストハウス:相部屋であれば1,500円程度から泊まれる場合も。シャワー・トイレ共同が一般的。
- 蒲田・大森周辺
- 羽田空港に近く、ビジネス需要が多い一方で観光にはやや外れるため、駅周辺のビジネスホテルが週末は安くなることが多い。
- 蒲田温泉など、レトロなサウナ兼カプセルホテルも面白い。
- 神田・秋葉原
- 鉄道の利便性が高いエリアにビジネスホテルやカプセルが多数。平日の空き具合を狙えば4,000〜5,000円前後で泊まれるプランが見つかる。
大阪・京都でコスパ最強の宿泊施設
- 大阪市内(難波・心斎橋・梅田など)
- カプセルホテル:観光客向けにスタイリッシュな内装を持つ施設が増え、1泊2,000〜4,000円ほど。
- ゲストハウス:外国人バックパッカーが多く利用するため、交流重視なら楽しい雰囲気が味わえる。
- 京都駅周辺
- 観光都市のため料金は比較的高めだが、ドミトリーや古民家を改装したゲストハウスなどで1泊3,000円前後から。
- 繁忙期(桜や紅葉のシーズン)は早割の予約がおすすめ。
- 新大阪エリア
- 新大阪駅周辺にはビジネスホテルが集まり、休日や連休終わりなどに割安になるケースがある。京都観光にも電車で30分程度なので、拠点としても便利。
沖縄で格安ステイする方法
- 那覇市内
- 国際通りや周辺エリアにはゲストハウス・ホステルが多く、1泊2,000〜3,000円程度が目安。
- 那覇空港からのアクセスが良いので、レンタカーなしでも観光しやすい。
- 本島リゾートホテルはオフシーズン狙い
- 夏休みや年末年始は高額になりやすいが、11〜2月のオフシーズンを狙うと大幅値下げされたプランが見つかる。
- 台風シーズン(9〜10月)を避けたいなら、11月や2月が狙い目。
- 離島の民泊
- 石垣島や宮古島には、地元の方が運営する安価な民泊やゲストハウスが点在。中には島ならではの体験付きプランなど、旅の深みを増す宿も多い。
まとめ
国内旅行で宿泊費を抑えるためのポイントを総合的に見てきました。以下の要点を整理して、自分の旅スタイルに合った節約術を実践してみましょう。
- 基本の考え方
- オフシーズンや平日を選ぶと、宿泊費が大きく下がる。
- シーズンや曜日による価格差を意識し、ハイシーズンは早めの予約で対策。
- 安く泊まれる宿泊施設の選択肢
- ビジネスホテル:リーズナブルかつ安定のサービス。朝食付きプランや早割を活用。
- ゲストハウス&ホステル:交流や自炊のメリットがあり、一人旅や若い世代に人気。相部屋が苦手なら個室もある。
- カプセルホテル:都心部に多く、大浴場やサウナが魅力。女性専用フロアも増えつつある。
- 民泊(Airbnb)・格安旅館:グループやファミリーで利用すれば割安になる場合も多い。
- 予約のコツ
- 早割・直前割・クーポンを組み合わせる。
- ポイントサイトやアプリ経由でポイント二重取り。
- 旅行予約サイトや公式サイトで価格比較し、最安値を探る。
- 裏ワザ的節約方法
- 長期滞在ならウィークリーマンションやマンスリーマンションも検討。
- 交通費込みのパックプランを使う。
- 地域クーポンやふるさと納税の返礼品(宿泊券)でお得に泊まる。
- エリア別おすすめ格安宿
- 東京:上野・浅草・蒲田・秋葉原など、ビジネスホテルやゲストハウスの集まるエリアで平日狙い。
- 大阪・京都:なんば・梅田・新大阪や京都駅周辺に多数のホステル&ビジネスホテル。オフシーズンを狙えばさらに安く。
- 沖縄:那覇市内のドミトリーやリゾートのオフシーズン割を活用。離島の民泊も視野に入れる。
こうした方法をフル活用すれば、宿泊費を大幅に節約して、その分を食事や観光、アクティビティなどの旅の楽しみに回せます。ぜひ次の国内旅行では、この記事で紹介したアイデアを試してみてください。
「格安宿なんて快適じゃなさそう…」と心配な方も、近年のビジネスホテルやゲストハウス、カプセルホテルは、清潔感やサービス水準が年々向上しており、上手に選べば十分満足できる滞在になるはずです。
宿泊費を抑えるというゴールを設定しながらも、「自分が求める快適さや必要な設備はどの程度?」という基準を見極めて、最適なバランスを見つけてみましょう!
節約してでも出かけたい国内の魅力はまだまだ尽きません。四季折々の風景、おいしいご当地グルメ、温泉や歴史的名所…ぜひこれからの旅行計画で、この記事のコツを活かしてお得かつ楽しい旅を実現してくださいね。
- 旅行日程を仮決定し、平日やオフシーズンを狙えるか確認する。
- 予約サイトやアプリでクーポン情報をチェックし、複数のホテルやゲストハウスを比較検討する。
- ふるさと納税や地域クーポンなどの活用も視野に入れて、追加の割引や特典を探す。
以上のステップを踏めば、よりリーズナブルに、かつ充実した旅行を楽しめるはずです。たとえ予算が限られていても、創意工夫で旅の満足度は大きく変わります。ぜひ、思いっきり旅を満喫してください!!