海外旅行や出張が決まったとき、「現地でスマホをどうやって使えばいい?」と迷う方は多いですよね。特に、SIMカードやeSIM、モバイルWiFiなど選択肢が豊富になった分、どれが自分の旅にベストなのか判断しづらいもの。
この記事では、海外でのスマホの使い方をメインキーワードに、SIMカード・eSIM・WiFiの違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説します。どの方法が安くて快適なのか、また安心してインターネットに接続するためにはどんなセキュリティ対策が必要なのか、実際の使い方や選び方のポイントを紹介!
これを読めば、渡航前に必要な情報がすべて揃い、あなたにぴったりの通信手段を選べるはずです。
海外でスマホを使う方法はどれが最適?
海外でスマホを使うには、以下の大きく3つの方法があります。
- SIMカード(現地SIM)を挿して使う
- eSIMを利用する
- モバイルWiFiルーターを使う
さらに、現地のカフェやホテルなどでフリーWiFiを使う選択肢もありますが、セキュリティリスクが伴うため注意が必要です。まずはそれぞれの基本情報と、メリット・デメリットを見ていきましょう。
SIMカード・eSIM・WiFiの基本情報
- SIMカード(現地SIM)
- 物理的なSIMカードを海外で購入または事前に日本で手配し、スマホに挿入して使う方式。
- SIMフリーのスマホであれば利用可能(キャリアロックがかかっているスマホは使えない場合が多い)。
- 通話やデータ通信がローカル回線扱いになるので、比較的安価に利用できる。
- eSIM(Embedded SIM)
- スマホ本体に組み込まれた電子的なSIM機能を利用。物理カードの差し替えが不要。
- eSIM対応スマホであれば、アプリやQRコードスキャンで簡単にプランを追加可能。
- 世界各国のeSIMプランをオンラインで購入・切り替えできるため、現地でのSIMカード探しが不要。
- モバイルWiFi(ポケットWiFi)
- 小型のWiFiルーターをレンタルまたは購入し、海外でインターネット接続を提供。
- 複数人で同時接続可能なので、グループ旅行で割り勘するとコスパが良い。
- 端末の充電や返却手続きが必要で、機器の紛失リスクなど管理コストもある。
それぞれのメリット・デメリット
- SIMカード(現地SIM)
- メリット:現地の通信回線を使うので速度・安定性が高く、データプランも安い傾向がある。通話もその国の料金で使える。
- デメリット:SIMカードを挿し替える手間がある。購入や設定が英語や現地語になる場合もあり、慣れないと難しい。
- こんな人向き:長期滞在者、頻繁に国境を越えない人、ローカル番号が必要な人。
- eSIM
- メリット:物理カード不要で、オンライン完結でプランを購入できる。スマホを再起動するだけで使い始められるケースが多い。
- デメリット:まだ対応端末が限られている。eSIM対応プランが割高になることもある。
- こんな人向き:eSIM対応スマホを持っていて、旅行や出張で国をまたいで移動することが多い人。簡単・スマートに回線を切り替えたい人。
- モバイルWiFi(ポケットWiFi)
- メリット:複数人で使えるので家族旅行や友達とシェアすれば割安感。スマホのSIMロック状態や回線設定に関係なく使える。
- デメリット:端末の充電が切れると使えない。返却手続きが必要。持ち歩く荷物が増える。
- こんな人向き:グループ旅行や複数デバイスを同時に使う人。SIMロック解除が面倒、設定が苦手という人。
私がバックパッカーをしていた十年ほど前は現地のよくわからない店でSIMを買うか、WiFiを探し歩くかでした(笑)
WiFiを使うためだけに大手ファストフードに入り浸っておりました、、、
SIMカードとeSIMの比較
どんな人に向いている?
比較項目 | SIMカード | eSIM |
---|---|---|
対応端末 | SIMフリーのスマホ | eSIM対応スマホが必要 |
導入の手間 | 店舗またはWebでSIMを購入→差し替え | オンラインで購入→設定(QRコードなど) |
費用 | 国やプランにより大きく変動 | 物理SIMと同等かやや割高の場合も |
使いやすさ | カード交換に慣れていれば簡単 | 物理カード不要でスムーズ |
向いている人 | 長期滞在 or 1カ国だけの旅 | 短期出張が多い or 複数国をまたぐ旅 |
- SIMカード派
- 端末がSIMフリーになっていて、長期や特定の国に滞在する。現地でローカル番号を取得したい場合に最適。
- カードの差し替えに抵抗がない、設定が比較的得意な人におすすめ。
- eSIM派
- 最新型のスマホ(iPhoneや一部Androidなど)でeSIM対応している。
- 旅行のスケジュールが流動的で、「出発前にオンラインで回線を準備して、現地で使い始めたい」という人。
- SIMカードの物理的管理が面倒な人にピッタリ。
購入方法とおすすめのブランド
SIMカード
- 空港や市内の携帯ショップで購入:到着した国の空港ロビーや街中の携帯キャリアショップでプリペイドSIMを買うのが一般的。各国の大手通信キャリア(Vodafone、Orange、AT&Tなど)が分かりやすい。
- 事前に日本で買える海外用SIM:Amazonなどで「ヨーロッパ周遊SIM」「アジア周遊SIM」といった商品を購入しておけば、到着後すぐ使える。
- おすすめ例:TrueMove(タイ)、AIS(タイ)、China Unicom(中国)、SMART(カンボジア)など国ごとの評判を事前にリサーチすると良い。
eSIM
- オンラインで購入→QRコード受領→スマホの設定から回線追加が一般的な流れ。
- おすすめ例:Airalo、Ubigi、GigSkyなど。多国間で使えるeSIMプランや、特定地域に特化した安価なプランがそれぞれ存在。
海外WiFiレンタルの活用法
SIMカードやeSIMを使うのが少し不安、という方にはモバイルWiFi(ポケットWiFi)のレンタルも有力な選択肢。日本の空港で受け取って、帰国後に返却するだけなので、設定の手間が大幅に減ります。
WiFiルーターを使うメリット
- 複数人やデバイスで同時利用
- 家族や友人と一緒に旅行するとき、1台のWiFiルーターがあれば全員がネットに繋げる。割り勘で1人あたりの費用が下がる。
- スマホのSIMロックを気にしなくて良い
- SIMフリーじゃないスマホでもOK。設定もWiFiルーターのパスワードを入れるだけ。
- 国や都市が変わっても基本的に使い続けられる
- 地域によってはルーターが自動で最適な回線を選択。周遊旅行なら手軽。
主要レンタル会社の料金比較
日本で有名な海外WiFiレンタル会社には以下のようなところがあります。それぞれ取り扱いエリアや料金プランが異なるため、行き先や滞在期間に合わせて選びましょう。
- グローバルWiFi
- 世界200カ国以上に対応。早割やセール期間を利用すると1日数百円から借りられることも。
- 羽田・成田・関西・中部など主要空港での受け取り・返却がスムーズ。
- イモトのWiFi
- タレント・イモトアヤコのCMでおなじみ。各国に対応したプランが豊富で、大容量プランや長期滞在プランも充実。
- こちらも主要空港での受け取りや宅配受け取りに対応。
- Wi-Ho!
- 最近人気の会社で、国別プランや周遊プランなど選択肢が豊富。オプションでバッテリー長持ち端末などを選べる。
料金は基本的に1日あたり1,000〜2,000円程度が目安ですが、キャンペーンや早割を利用すると安くなる場合があります。追加で安心補償(端末紛失・破損時の保証)に加入するかどうかも判断材料に。
フリーWiFiの危険性と対策
「海外でスマホを使うなら無料のフリーWiFiを探せばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かにカフェや空港、ホテルなど多くの場所でフリーWiFiが使えますが、セキュリティリスクが高い点に注意が必要です。
フリーWiFiが危険な理由
- 通信内容の盗聴リスク
暗号化されていないWiFiに接続すると、悪意ある第三者が通信内容(パスワードやクレジットカード情報など)を盗み見る可能性があります。 - なりすましWiFi
有名カフェや施設の名前を模した偽のWiFiスポットが設置されているケースもあり、不正アクセスの被害に遭うことも。
VPNやセキュリティ対策の重要性
- VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用
- フリーWiFiを使う場合でも、VPNをオンにして通信を暗号化すれば、データの盗聴や不正なアクセスから自分の通信を守ることが可能。
- 有料・無料のVPNサービスがあるが、無料は接続速度が遅いこともあるので、評判やセキュリティレベルを事前に確認。
- 重要情報の入力は避ける
- フリーWiFiでは、クレジットカード番号やパスワードなど機密性の高い情報を入力しない方が無難。どうしても必要な場合はVPNをしっかり利用する。
- 公式WiFiか確認する
- なりすましWiFiを避けるため、カフェやホテルでネットワーク名とパスワードを公式情報と照合。スタッフに直接確認しても良いでしょう。
まとめ
海外でスマホを使うには、大きく分けてSIMカード・eSIM・モバイルWiFiの3つの方法があり、どれも一長一短があります。海外でスマホをうまく使うためには、自分の旅行スタイルや端末の状態(SIMフリーかどうか、eSIM対応かどうか)、同行者の有無などを総合的に考えて選ぶのがポイントです。
- SIMカード:ローカル番号が欲しい、長期滞在、1カ国メインならお得。
- eSIM:対応スマホなら、オンラインで完結し手間が少ない。複数国周遊にも最適。
- モバイルWiFi:グループ旅行やSIMロック端末に便利。設定も簡単で初心者向け。
- フリーWiFiは補助的に使えるが、セキュリティリスクには注意! VPNや公式ネットワークの確認を徹底しましょう。
次の海外旅行や出張の際には、ぜひこの記事を参考にベストな通信手段を選んでみてください。事前に準備をしっかりしておけば、現地でスムーズにネットや通話を利用でき、旅のストレスがぐっと減るはずです。さあ、渡航前にSIMカードやeSIM、WiFiルーターのプランを検討して、お得かつ安心して海外でスマホを楽しんでくださいね!